地下歓楽街―Information―
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ぎりぎり日付が変わる前に、東京のマンションに戻って来ました。
実家にはキョーコの母親を尚の性格にしたようなのが2人いるので、たった1週間いただけでもだいぶ心が荒みました。あれが両親でさえなければ、ここまで精神を病まずとも済んだでしょうが。
いろいろと古傷も抉られたので、明日と明後日は別口のお出かけで憂さ晴らしをしてきます。今度こそリフレッシュするぞー。
まだサイトには手を着けられないので、1日の日記に感想を書いて、BBSにネタを投下しておきました。
生まれついての黒鯉からは、(突然変異でないかぎり)黒い鯉しか生まれません。
生まれついての色鯉は、ストレスや食生活(鉄分不足)によって、真っ黒になります。
知識としては知っていましたが、先日、身をもって知りました。
実家の祖父の趣味は造園でしたが、ガンによる闘病生活を始めて以来、ご自慢の日本庭園は酷い有様になっていました。誰も草むしりしないので草木は伸び邦題だし、祖母が面倒がって除草剤をかけたため一部の松の木が枯れたりと、数年の間に見る影もなくなっていました。
一番酷かったのは、裏と表の庭にあった池。
5年くらい前に飼い犬が死に、それ以来、祖母が我が家の残飯をすべて鯉に食べさせようと池に放っていたらしく、いろんなものが堆積してヤバイことになっていました。
見かねて私が5年モノの裏庭の池を掃除してきたのですが、全部の鯉を捕獲してみてびっくりしました。
昔はカラフルだったのに……、今では30匹を超える鯉のうち、色鯉は2匹しかいないのです!
色が付いていると、ゴイサギ(鳥の名前)に襲われやすいから、というのが祖父の弁でした。
続いて、前庭のちっさな池も掃除してみたけれど、こちらは黒いヤツが5匹と、小学生の頃に川で獲ってきたヤマメが3匹(裏庭の池に放したヤツは全滅)のみ。
一昨年生まれた中に色鯉がいる、ということは、その親のどちらかは色素持ちの鯉であるはずなのです。それもこれも、栄養不足のせい……。
栄養が足りてないならと、さらに残飯を放り込もうとする祖母(注・ボケていません)を制止し、ちゃんとした錦鯉用のエサと錦鯉を買いに行ってきました。
鯉を選ぶにあたって、私は色と模様にこだわりました。
祖母のこだわりはドイツ原産であること。ウロコやヒレの形が違うので、見ただけですぐにそれとわかります。祖母いわく、ドイツ鯉は強靱な体力を持っているんだとか。
祖父のこだわりは、数。どうせ鳥に食べられたりして死ぬから、小さい鯉を大量にという後ろ向きな要望のみ。
三者三様の考えのもと、最終的に裏の池に6匹、表の池に5匹の鯉を買ってきました。そのうち最も大きい鯉(約40cm)は私から祖父へのプレゼントです。
白地に赤いグラデーションの模様が入っていて、珍しい水色の模様も入ったハンサムなヤツです。名前も付けました。『松太郎(まつたろう)』と。
※写真の大きい方が松太郎。
「憎まれっ子世にはばかる」という言葉どおり、長生きしてくれることと思います。
でもって、裏の池のヌシと化している80cmクラスの黒鯉(どちらも私が小さかった頃は立派な錦鯉でした)にも名前を付けてみました。尻尾のあたりに金色のウロコが一部残っているのが『レン』、ただ無駄に大きい方が『クー』です。なんとなく、『エレメンタル・ジェレイド』の主人公とヒロインを彷彿とさせる組み合わせだけど、もちろん由来はスキビの大型親子。
今回買ってきた真っ白なドイツ美女(性別不明)を仮に『キョーコ』、三毛猫模様のちっちゃなヤツを『光』と呼ぶことにしました。
※大きいヤツがクー。上の白と赤のが松太郎で、下の白いのがキョーコ(仮)
※三毛猫模様の小さいヤツが光(仮)
で、放した翌日の夜までに、裏の池に放した2匹の色鯉がお亡くなりになりました...○| ̄|_。
4~5月は金魚や鯉の産卵の時期なので、体力のないものが死んでしまいやすい季節ではあるのですが、祖父は近くの水源から引いている水(1年を通して常に4℃)が冷たすぎて、体力が保たなかったんだろうと言っていました。
それにしても弱すぎるよ……。1匹は祖母がこだわったドイツ鯉なのに。
今のところ、松太郎とキョーコ(仮)は元気ですが、光(仮)はヤマメにいじめられてちょっぴり元気がありません。
次に帰省したときまで、彼らがちゃんと生き残っていると良いのですが……。
ついでに祖母と鯉のエピソード。
うちの祖母にとって、鯉=魚、魚=食べ物という認識のようです。
その証拠に、以前池を飛び出して死んでしまった鯉を、犬のエサにしようとしていました。
「生魚は食べないよ」と注意したら、わざわざ煮物にして犬に与えていました。
当時、さんざん注意したので今回はちゃんと土に埋めてくれたみたいですが……、堆肥を作るポッドの中に入れたような気がしてなりません。