地下歓楽街―Information―
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【蓮キョ】じゃないのですが、3月3日に『キョーコ姫祭り』の開催が決まりました。赤信号への特攻仲間であるあに様に感謝です。
敦賀蓮殺人(未遂)事件
先日の『和■アキ子殺人』にインスパイアされて考えた、社主役のミステリもの。
わざわざサイトにUpするほどのネタではないので、こちらで公開。
プロットのみです。まともに書こうとすると、文庫本1冊程度の分量になります(汗)。
登場人物
●敦賀蓮(23)……人気俳優。3年連続抱かれたい男No.1。
●京子(19)……売り出し中の女優・タレント。蓮の恋人。彼女にしたい芸能人ランキング第3位。
●社倖一(30)……敦賀蓮マネージャー。本作の主人公。
●ローリィ宝田(年齢不詳)……敦賀蓮・京子などを抱える芸能事務所LMEの社長。
●宝田マリア(11)……ローリィ宝田の孫娘。子供服のモデルとしても活躍。
●島梟警部(45)……警視庁の敏腕警部。この事件の最高責任者。
●高井刑事(28)……島梟警部の部下。京子の大ファン。
●プロット●
【起】
◆脅迫事件の連絡を受けて、島梟警部と高井刑事がLMEを訪れる。
◆会議室でにて、島梟・高井・松島主任・サワラ主任・社で事件の概要について話す。
◆概要
・ファンレターを装った蓮宛の脅迫文が届いた。
・文面は『京子と別れろ。さもなくば殺す』
・送り主は京子のファンらしい。
・業界では蓮と京子の仲が噂になっている。
・これまでにも剃刀レターや、「死ね」「殺す」などと書かれた手紙が郵送で届いていた。
・脅迫文が入っていた封筒には消印はなく、出待ちのファンから手渡されたものらしい。
・受け取った現場に居合わせた社は、ごつい女性(女装男?)を目撃している。
・警部に見せた脅迫文は3通目。相手にしていない蓮は最初の2通を破って捨てた。
◆「蓮と京子は付き合っているのか」と尋ねる高井刑事。社に肯定されショックを受ける。
◆事務員の女性が気になる蓮宛ての小包を会議室に持ってくる。
◆中身は爆弾。事件性アリとして、警察が動き出す。
【承】
◆手紙の送り主が蓮のスケジュールを把握していることから、警察は芸能関係者が犯人とみて捜査開始。
◆島梟警部と高井刑事が事務所関係者のフリをして、蓮の護衛につく。
◆凶行に及びそうな芸能関係者を洗う。
◆蓮を嫌う京子ファンの男性芸能人・スタッフへの聞き込み。
◆島梟警部が「容疑者は業界の男性全員か!」と嘆く。
◆蓮の楽屋に京子が訪ねてくる。
◆自分のせいで蓮が脅迫されていると知り、ショックを受ける京子。別れ話を切り出す。
◆京子と別れるくらいなら自殺するとダダをこねる蓮。このまま付き合うことになる。
◆スタッフがロケ弁を運んで来る。
◆毒殺を警戒する島梟。しかし蓮は京子の手作り弁当を食べる。
◆京子の手料理しか口にしないと言う蓮に、ひとまず毒殺の心配はないと警部は安堵する。
◆人の目(社・島梟・高井)があるというのに、気にせずいちゃつくバカップル。
◆島梟は「いつもこうなんですか?」と社に尋ね、社はうなずく。
◆「恐るべし、敦賀蓮」とつぶやく島梟。
◆舞台のリハーサルが始まり、セットやスタッフに気を配る島梟と高井。
◆まだ時間があると言って京子も見学に来る。
◆蓮の相手役の女優がまだ到着しなていないので、いつも蓮の台本読みに付き合っていた京子が代わりに舞台に立つ。
◆共演女優や女性スタッフから嫉妬の視線を浴びる京子。高井がぼそりと「女ってコワイ」とつぶやく。
◆リハーサル中にセットの組み換えのために舞台の照明が落とされる。
◆暗転後、ライトが点灯したと同時に天井の照明が蓮めがけて落下。
◆蓮をかばって京子が下敷きになる。
【転】
◆京子は病院に運ばれるものの、打ち所が悪くて死亡。
◆最愛の恋人を亡くした蓮は無期限の休養に入る。
◆仕事がなくなった社は、脅迫文を出した犯人捜しに乗り出す。
◆まずは蓮と交友のあった芸能関係者への聞き込みを行う。
◆しかし何もわからない。
◆現場に戻って、照明担当に話を聞く。
・照明を取り付けているボルトが外されていた。
・照明はアームに絶妙なバランスで乗せられており、暗転時に照明の角度を変えるためにアームを動かしたことで落下してしまったらしい。
・照明スタッフが前日にチェックしたときは問題なかった。帰宅後に誰かがいじったらしい。
・照明の真下には立ち位置を示す蓄光テープ(暗いところでぼんやり光る)が貼られていた。
・テープの位置は、夜の内に何者かが勝手に貼り替えていた。
・照明からもテープからも、指紋は検出されなかった。
・スタッフの何名かが泊まり込みで作業していたが、怪しい人影は見ていない。
・出入り口の監視カメラの映像を解析したところ、部外者は入り込んでいない。
【結】
◆蓮の降板により、舞台には代役が立つことになった。バタバタしていて社が稽古場をウロウロすると迷惑がられる。
◆しかし社はあきらめず、舞台関係者の中にいると思われる犯人を捜すため、男性陣を見張り続けた。
◆いくら調べても、事件前日から当日の夜にかけてアリバイのない男性関係者が見つからない。
◆アリバイがないのは、蓮と社だけだった。
◆一方、警察は社を容疑者として尾行していた。
◆どうやら「社さんは自他共に認める京子ファン」「蓮のいないところでよく京子と一緒にいる」という証言から、三角関係であると判断されたらしい。
◆島梟警部に「敦賀蓮の味方のフリを装って、彼の死を仕組もうとしたんだろう? 率先して脅迫の被害を相談したのは警察の目を欺くためか?」と言われ、逮捕状を突き出される。
◆一瞬の隙をついて逃げ出した社は劇場に逃げ込んだ。
◆無人の舞台に立って、蓮が立っていた場所と照明があった場所を見比べていると、その場所が照明の真下ではないことに気付いた。
◆仕掛けた誰かは蓮に殺意を抱いていたわけではなく、脅すことが目的だったのかもしれない。
◆別の角度からもう一度事件を考え始める。
・関係者の中で、アリバイがない男は蓮と社だけ。
・社は蓮に殺意を抱いていない。蓮には照明を落とす意味がない。部外者という線も考えられないので、社は女性が犯人だという考えにたどりつく。
◆社は蓮ファンの大道具(女性)がいたことを思い出す。彼女は事件前日の夜に泊まり込みで作業をしていた。
◆大道具の女性スタッフを呼び出し、「犯人はあなたですね」と指差す社。
◆現場で細工をしていても怪しまれず、熱烈な蓮ファンで京子と仲良くしているところを睨み付けていた。なおかつアリバイがない。
◆犯人は、京子と別れさせるために犯行に及んだ。死の危険を感じれば、蓮も京子と別れるだろうと考えていた。だが、京子を殺す気はなく、蓮を心労に追い込むつもりもなかったと泣き崩れるスタッフ。
◆彼女は犯行を認めたため、かけつけた警察に逮捕される。
◆社が「犯人は捕まったけど、キョーコちゃんは二度と戻らない。蓮も……」とつぶやくと、島梟警部が歯切れの悪い口調で「そのことなんだが……」と口を開く。
◆蓮の自宅に駆けつけた社はそこでいちゃつくバカップルを目にする。
◆実は京子は生きていたが、社を疑っていた警部は安全を確保するために死んだと嘘をついていた。蓮も便乗して仕事をボイコット。これ幸いと、自宅に京子を連れ込みずっといちゃいちゃしていた。
◆複雑な心境になりながらも、ほっと胸をなでおろす社。
◆出待ちしていたごつい女装男は、蓮ファンのゲイ。後に事件とは無関係であると判明。
~終わり~
話が膨らんだわりに、ミステリ要素も萌えも少ないのでお蔵入り。